たわしの帖

やれることをやってみるブログ

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牡蠣嫌いが『レモ缶ひろしま牡蠣』を食べてみた

 どうも、牡蠣(かき)嫌いな束子です。

 個人の嗜好はさておき、牡蠣が旬のピークを迎えております。スーパーマーケットの鮮魚コーナーを覗いてみると、広島県産の牡蠣のパック詰めを見かけることも多いのでは。

 今日は当ブログでは初めて「食べてみた」記事を書いてみようと思います。記念すべき第1回目はヤマトフーズ株式会社の『レモ缶ひろしま牡蠣』です。

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 いわゆる“缶ツマ”と呼ばれるであろう一品。「食べてみる」行為*1も食材も苦手な商品のレビューですので、褒めちぎったりはしません。率直に書き綴っていこうと思います。

*1:正確には苦手というより、食への関心が薄い。

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<古典部>シリーズ第1弾『氷菓』を再読してみた

※この記事は2017年2月15日に加筆されています。

 <古典部>シリーズ最新作『いまさら翼といわれても』を読む前に一度、本シリーズを頭から読み直したかった。

 今年やりたいことに「既読本の再読」を掲げていたこともあり、ちょうど良いと思って『氷菓』を手にとってみた。約5年振りに開いてみるとなるほど、やはりほろ苦い。それでもなぜか不思議な好感が持てる作品でした。

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『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』で微百合とミステリーを楽しむ

 高殿円著『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』を知ったのは、2014年──pixivにて。大好きな絵師さんが「おすすめです」の言葉とともに、萌えを吐き出していたからでした。

 残念な告白を正直に申し上げると本書は百合漫画だと思っていた。その理由のひとつは「百合」タグで紹介されていたから。もうひとつは絵師さんが漫画の同人絵をよく投稿していて、ホームズ&ワトソンのキャラクターデザインが明確だったからです。

 面白そうだな、いつか読んでみたいな……と思いつつ、すっかり忘れてしまって約3年。年末に某大型書店に足を運んだ時、初めて『シャーリー・ホームズ』は小説だと知ったのでした。恥ずかしい!

 欲求と初回配本限定の箔押しカバーに釣られて読んでみると物語としては面白く、次回作に期待せざるを得ない内容でした。

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KJ法の始まり『発想法』を読んでみた

 梅棹忠夫著『知的生産の技術』に興味を持った時に「一緒に読んでおきなされ」と隣に並んでいたのが、川喜田二郎著『発想法 創造性開発のために』だった。

 KJ法を提唱する本書。『知的生産の技術』とほぼ同じく、50年前に初版が発行されたとは思えないほど現代でも通ずる内容で溢れた一冊でした。特段「KJ法を学びたい!」と考えていなくても、情報の整理や問題解決の手順を身に付けたい人は、一読して損はないと思います。

 そして「一緒に読んで」と言われ、Amazonでは「こんな商品も買っています」リストに並ぶだけあるなとも感じた。うむ、本書は『知的生産の技術』と合わせて読んでほしい

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絵を描くのが苦手でも“それっぽく”見える超簡単お絵描き講座

※2017年1月14日に追記しています。

 お絵描き大好き束子です。オリジナルのイラストや漫画を公開するブログは昔から存在していますが、最近は一段と増えた気がします。

www.kinakoneko.com

 はてなブログ内で今一番勢いがある「イラスト・漫画を使ったブログ」は、猫野きなこ(id:kinako222)さんではないでしょうか。

 とにかくクオリティが高すぎてヤバい。以前から好きで注目していましたが、ここ数ヶ月は1段も2段も……否、100段ぐらいぶっ飛んでます。いろんな意味で。

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 きなこさんに比べると、私のイラストなんてチラ裏の落書きです。がしかし、お絵描きが好きなことには変わりません。

 今回は絵を描くのが苦手な人でも“それっぽく”見える、超簡単! お手軽なお絵描き術をまとめてみました。

 私個人の手法もあるので「絶対に」とは言えませんが、ちょっとしたイラストなら──特にブログに使う分には平均的な技だと思います。「私もブログにイラストを載せたい!」という人のお役に立てたら幸いです。

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空腹時の禁書『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』

『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』に出会ったのは、およそ2年前。ヴィレッジヴァンガードで、でした。

 看板を見付けると用事もないのに、ふらりと入ってしまう“遊べる本屋”。そこでページを捲ったときの印象は「お、何だか面白そう」といったもの。けれど当時は即購入に至らず。Amazonの「ほしいものリスト」に載せていたら去年、名も知らぬ神から授けていただきました

 実際に読んでみると、面白そうどころか……お腹が空いて仕方がなかった。正に、空腹時の禁書。はらへり。

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本が読めない人ほど『本は10冊同時に読め!』

「読書にはデメリットしかない」という人は、たぶん少ない。読書をすれば知識が蓄えられ、語彙力と想像力が高まる。文章力とコミュニケーション能力も磨かれる。などなど……よっぽどの読書嫌いでなければ、読書のメリットを並列することができるはず。

 でも「読書をする時間がない」という人は、きっと多い。読書のメリットは重々承知だけれど、なんだかんだ忙しくて読書ができない。読みたいのに読めない。読むのが遅い。そういう人はかなり多い。

 かくいう私も、なんだかんだ忙しくて読書ができない人種である。しかも遅読だから、読み始めるとなかなか終わらない。1週間、10日間……下手したら1ヶ月同じ本を読んでいる。今の読書スピードでは1日1冊なんて夢のまた夢だよー! うわーん!

 と、思って手に取ったのが、成毛眞氏の『本は10冊同時に読め!』だった。

 攻撃的な副題「本を読まない人はサルである!」にホイホイされたわけですが、中身もそれなりに攻撃的。だけど「あー、分かる分かる」と頷ける内容でした。Amazonでの評価が、ほぼ真っ二つなのも面白いところ。読み手の感性によって好き嫌いが分かれる読書本です。

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