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作りたくなる“おつまみ”本『ひとりつまみ 自分のために自分で作る酒の肴。123』

 「焼きとり ぶち」さん監修の『ひとりつまみ 自分のために自分で作る酒の肴。123』が、堪りません。超魅力的。

 

 

 『ひとりつまみ 自分のために自分で作る酒の肴。123』とは

 『ひとりつまみ 自分のために自分で作る酒の肴。123』とは、東京都千代田区神田錦町に店を構える、神田サラリーマンの間で「酒に合うつまみがうまい!」と評判の人気店「焼きとり ぶち」さんが監修した、おつまみレシピ本です。

 タイトル通り「自分のために自分で作る酒の肴。」のため、レシピの材料や分量は全て一人分。定番のおつまみから「焼きとり ぶち」さんの人気メニューまで紹介されている、見ているだけで美味しいレシピ本です。呑みたい! 食べたい!

 

『ひとりつまみ 自分のために自分で作る酒の肴。123』の魅力

その1:短時間で作れそうなレシピの数々

 『ひとりつまみ 自分のために自分で作る酒の肴。123』の2ページ目に、こんな記述があります。

家に帰ったら、すぐに飲めるように、

本書は、15分以内にできる、かんたんレシピになっています。

(焼きとり ぶち監修『ひとりつまみ 自分のために自分で作る酒の肴。123』2ページ目より引用)

  この記述通り、『ひとりつまみ 自分のために自分で作る酒の肴。123』で紹介されているレシピは、どれも手間暇かけずに超簡単パパッと作ってサッと出して、すぐに呑めちゃう料理ばかり紹介されています。

 しかも、使われる調理器具はどれも家にある基本的なもの(鍋、フライパン、電子レンジetc)で、食材も近所のスーパーで買えるものばかりなのが有難い。本書の9ページ目、『ひとりつまみの掟』の欄に

・自宅が小料理屋、もしくはバーになる。

(焼きとり ぶち監修『ひとりつまみ 自分のために自分で作る酒の肴。123』9ページ目より引用)

 と書かれているのですが、特殊な調理器具も食材も使わず、15分で自宅を小料理屋orバーにしようというのが、またグッと来ますね。最高です。

その2:余計な手間暇や、盛り付けがない

 「15分でできる」 と銘打っているだけあって、『ひとりつまみ 自分のために自分で作る酒の肴。123』内の料理は全て、1〜2行程もしくは1〜3行程で出来上がってしまいます。盛り付けも基本的に、お椀やお皿に盛るだけ。串に刺して彩りに◯◯を添えて〜とか、◯◯を象るように盛り付けて〜というのは一切なし。THE 男の料理感がムンムンです。

 それがまた、すごく美味しそうなんですよ。最初、本屋で立ち読みした時に、腹の虫が鳴りっぱなしでした。はずかしい。

その3:「常備菜つまみ」が使える

 『ひとりつまみ 自分のために自分で作る酒の肴。123』に掲載されているレシピは、一般的なレシピのように「揚げもの」や「焼きもの」など、調理法によって分類されています。

 が、しかし。一番最初に紹介されているおつまみは「常備菜つまみ」──所謂、作り置きのような、「とりあえずビール!」の時に出せるお通し的なレシピが紹介されているのです。

 その「常備菜レシピ」が美味しそうなだけじゃなく、いろいろな料理に応用できそうな一品ばかりなのです。

 実際に「甘辛肉みそ」は応用力が高いようで、『ひとりつまみ 自分のために自分で作る酒の肴。123』の色々なレシピの材料の中に、たびたび登場しています。読んでいると、自然と自分の脳内レシピと照らし合わせて「この料理にも使えそう」とか「アレにコレ使ったら美味しいんじゃない!?」と考えることもしばしば。食欲とアレンジ欲が沸き立つ部分です。

その4:「アレンジつまみ」がやってみたくなる

 その3に似ているのですが、「缶詰・瓶詰アレンジレシピ」や「定番食材活用レシピ」が、めちゃめちゃやってみたくなります。こういう組み合わせもありなんだ!?とか、似たようなことはやったけどコレはないな……とか、そういうの多し。やってみたい。

その5:合間に紹介されるテクニックが勉強になる

 『ひとりつまみ 自分のために自分で作る酒の肴。123』で紹介されているのは、パパッと作れる美味しい酒の肴だけではありません。簡単に実践できる出汁の取り方や、調味料の作り方。食材を長く保存する方法などのテクニックも紹介されています。

 頻繁に料理をしている人にとっては、至極当たり前のテクニックばかりかもしれません。しかし、「基本的に出汁も調味料も市販のものを使ってるわ〜」という人にとっては、ちょっとした驚きと興味を持てる内容なのでは。

 少なくとも私は「寝る前に昆布を水につけて、翌朝その水でお味噌汁を作る」っていうのを、めちゃくちゃやってみたいです。絶対美味しいやつじゃん……!!

その6:新書サイズで持ち運びしやすい

 これって、結構重要。私自身は持ち運びしないのですが、やっぱり新書サイズだと置いてても邪魔にならないんですよね。本棚でも、テーブルの上でも、ひっそりと置いておける。そして、何気なくページを開いてヒントを得られる。レシピを開く時は、決まって悩んでいる時ですから、料理と同じくパパッと取って開けるのが有難い。

 持ち運びする人は言わずもがな。友人の中には、雑誌とほぼ同サイズのレシピを鞄に忍ばせている人がいるのですが、あまり大きくてもスーパーとかで開いて見るの大変そうです。

 その点、新書サイズなら鞄の中で邪魔にならず、スーパーでも然りげ無く取り出せるでしょう。確実に。想像しただけで便利そうですな。

 

『ひとりつまみ 自分のために自分で作る酒の肴。123』家飲み派は持ってても良いんじゃないの!?

 贔屓目で見ちゃってますが、『ひとりつまみ 自分のために自分で作る酒の肴。123』は家飲み派の人は持ってた方が良いんじゃないか!?って思える一冊です。もう、15分以内で作れるって時点で、合格だと思います。だって、あんまり手間暇かけずに、すぐ呑みたいもの。美味しいつまみで。

 それに、ただレシピ通りに作るだけじゃなくて、アレンジや応用が利きそうな部分も◎です。「作りたい!」「応用できそう!」ってページに付箋まで付けているので、今後、この本からいろんなつまみを作ってみたいな……。

 あ、もちろん監修された「焼きとり ぶち」さんにも行ってみたいです。神谷バーにと同じぐらい、行きたいお店が出現してしまいました。ああ、お腹すいた。