たわしの帖

やれることをやってみるブログ

たわしの帖

推しの結婚について思うこと

 二年振りの更新が、このネタの記事で申し訳ない……と思いつつ。

『二宮和也 結婚』の六文字

 2019年11月13日。
『二宮和也 結婚』の六文字を理解するのに苦労する朝だった。
 推しが結婚する現実への拒否反応ではない。単に半分寝ぼけていて、脳の情報処理能力が働いていなかったからである。

 数秒かかって「えっ!? ニノ結婚!?!?」と飛び起きた。
 相手は誰だ。まさか、予てから噂されていた“例のあの人”ならぬ“例の匂わせ女”かしら。Yahoo! のリアルタイム検索に嚙りついてネットニュース等々の情報をもぐつく。年上の一般女性? 匂わせじゃない? と思ったら“例の匂わせ女”だった。なるほど。元フリーアナウンサー、現一般人ってことね。

 “例の匂わせ女”に関しては親切なニノ担を始め、有能なまとめ民達が纏めていると思うので割愛する。

 もぐついた情報によると、なんとニノの結婚発表は前日の22時ではないか。マジかよ寝てたわ……と思ったら、事務所の公式発表が22時であって、それより先に週刊文春がすっぱ抜いたらしい。マジかよその時間、録画してたシャーロック・フジオカ観てたわ。
 という事はつまり、もう少し先の未来で結婚発表するつもりだったけど、文春さんにすっぱ抜かれたから超絶急いで公式発表した感じ? うーん、なんだか締まらんなあ。少なくともスマートで恰好いい展開ではない(※個人の感想です)。

 岡田くんと宮崎あおいさんの時って如何だったっけ? 彼も今回同様、各テレビ局に贈った結婚報告の文章とお菓子が話題になってたけど……。

推しの話

 唐突に話が逸れて申し訳ないが、私の推しはよく死ぬ。
 漫画でも小説でもドラマでも映画でも、私が「このキャラめっちゃ好き」と推したやつは大抵死ぬ。若しくは酷い目にあったり精神が崩壊したりして死ぬ。初登場時には既に死亡していて、でも死んでいた事実が発覚するのは終盤。しかも、物語のオチだったこともある。冒頭からぶっとい死亡フラグが立っていれば、まだ救いだ。心構えが出来るから。

 私の推しがよく死ぬのは、二次元だけに留まらない。三次元でも私の推しはよく死ぬ。
 女優でも俳優でもミュージシャンでもダンサーでも小説家でも、私が「この人めっちゃ好き」と推した人は結構死ぬ。勿論、人を含め全生物がいずれ死んでしまう。年を取るし病気は患うし、事故や災害にも遭う。だから、喩えば老齢の役者さんが亡くなれば「歳だもんな」と自分を納得させ、大好きな作家が病死すれば只管悲しんで遺された作品を抱き締める。事故死でも只管悲しんで(以下同文)。
 ただ如何しても受け入れ難い推しの最期は、自殺と原因不明の死である。
 年齢が若ければ若いほど「なんで如何して」と名状しがたい感情が渦巻き吐きそうになる。今も人気だけど、もっともっと人気になるぞ! と思っていた某バンドグループのボーカルが亡くなり、死因が『不明』だった時は流石に呆然とした。私は、彼の書く歌詞と唄声が大好きだったからショックが隠しきれなかった。その後、某バンドグループも解散した。私の青春が一つ喪われた瞬間だった。
(数年後、そのグループは新たなボーカルを迎えて再始動するのだが、私はやっぱり彼の歌詞と唄声に惚れているようで新生グループのファンになることは出来なかった)

 青春と解散で思い出した。私が学生時代に夢中になっていた日本のロックバンドは悉く解散している。
『解散』を『死』と定義するなら、私の推しバンドもよく死ぬ。

推しがよく死ぬ系女の思考

 そういう星の下に生まれたの(>_<)と、自分を憐れむつもりは毛頭ない。
 が、推しがよく死ぬのは事実なので、だから箱推ししている『嵐』の中で最も推している男『二宮和也』が生きて誰かと結婚するという現実は、ある意味ミラクルハッピーエンドなのである。

 勿論、“匂わせ女”の芳しい匂わせは許せたものではない。絶許である。
  私にとってニノはジャニーズ事務所に所属する推しアイドルであって、偶像であり、可愛い恰好いいと持て囃して愛玩する対象だ。私は所謂ガチ恋勢ではない。
 けれど彼女の行為はガチ恋勢じゃなくたって「うえぇぇえ、それはねーわ。嫌悪不可避(>_<)」となるんだから、ガチ恋勢の気持ちは推して知るべしであろう。

 否、多分だけど、ドルオタだって声優オタだって俳優オタだって女優オタ(って括りあるのかしら)だって、いやもう面倒臭いな地球上のありと凡ゆるジャンルのオタクでいいや。みんなみんな視覚的に「アナタの推しと親密関係♡」アピールぶちかまされたら「嫌悪不可避(>_<)」になるのでは。多分だけど。

 しかしこれらは全て、とあるファンの身勝手な感情と主張の域を出ず、二宮和也(36)のプライベートには一切関係がないし、もしかしたら「誰と結婚しようが俺の勝手だろ!!!!!」と思っているかもしれない。彼が芸能人でありアイドルだから口にしないだけだ。
 もしもニノが、周囲から「あの女は性悪だから結婚なんてよしてよ趣味悪いなあ」と反対され続け36を迎えてしまった一般男性だったら、あの甲高い声で「誰と結婚しようが俺の勝手だろ!!!!!」と叫んでいたに違いない(※個人の妄想です)。

 だから私は、二宮和也が結婚するのは別に構わない。普通にめでたいし、大声で「おめでとお!!!!!」と叫びたい。
 活動休止前。20周年真っ只中。『国民の祭典』で奉祝曲を捧げ、ジャカルタ、シンガポール、バンコク、台北に住まう『嵐の女』と『二宮の女』をキャーキャー啼かせた後に【結婚】という即死魔法を唱えたのだから死ぬ気で幸せになって欲しい。

 推しが死なずに結婚する。こんなに素晴らしいことはない。