秋の夜長に読みたい「積ん読本」+「再読本」を6冊選んでみる
どうも、夏嫌いな束子です。穏やかな気温の日が多くなりましたね。涼しいと不要な外出や、何かしらの活動意欲がムクムクと湧いてきます。読書もそのひとつ。そろそろ年単位で成長した「積ん読本」タワーを崩していきたいところ。
ということで。お題「秋の夜にしたいこと」をお借りして、秋の夜長に読みたい厚めの「積ん読本」と「再読本」を6冊、選出しました。最後の2冊は厚くないけれど、今秋読みたい本ということで。本当は前回の「今週のお題『読書の秋』」に投稿するつもりだったけど、間に合わなかった……。
ルー=ガルー(京極夏彦 著/徳間書店)
購入年日不明……たぶん7年前くらい、かな? 242ページまで進めて「あ、これもういいや」と中断した本。京極夏彦さんの本に馴染みがなくて、ちょいと挑戦してみようかなーと思い立ってブックオフで買いました。
重さに手首が耐えきれずに止めた気がする。アイタタタって。内容は普通程度に面白かったと記憶しているので、改めて頭から、今度こそ読了したいと思ってます。
エドガー・ソーテル物語(デイヴィッド・ロブレスキー 著、金原瑞人 訳/NHK出版)
6年前に購入して、そのまま本棚で眠っていた本。帯の「スティーヴン・キング絶賛」「発売半年にして140万部、世界25か国で発売!」に釣られて買った記憶があります。
スティーヴン・キング曰く「とくに犬好きの人にはたまらない作品だと思う。」のだとか。なるほど……今秋こそ読んでみよう。私は猫派だけど。
筒井康隆コレクション 欠陥大百科(筒井康隆 著、日下三蔵 編/出版芸術社)
2年前に購入して積んでた本。本書を手にした最大の決め手は項目「ア」の一番はじめ「あくま<悪魔>」が以下のように記されていて、その内容にある意味“一目惚れ”したからです。
あくま<悪魔>
ホテルから出てきた男女が、今後の計画などを話しあいながら電車通りへ出てきたころ、男の意図を悟り、自分が弄ばれたことにはたと気がついた女が、人混みの中であるにもかかわらず絶叫することば。ぼく自身がこれをやられたのだから、まちがいはありません。
筒井康隆 著、日下三蔵 編『筒井康隆コレクション 欠陥大百科』P.11より引用
刑務所図書館の人びと ハーバードを出て司書になった男の日記(アヴィ・スタインバーグ 著、金原瑞人・野沢佳織 訳/柏書房)
『エドガー・ソーテル物語』と同日に購入。しかし読了済みです。
本書はユダヤ教徒の家庭に生まれ、ハーバードを卒業した著者であり主人公でもある青年・アヴィの回想録。受刑者の日常や「図書館」の利用の仕方、司書との距離感、アメリカ社会の裏側、著者が「なぜ刑務所の図書館司書になったのか」などがユーモラスに描かれています。
“日記”の体で書かれているので、厚みはあってもすごく読みやすいです。初めて読んだときは後半部分で涙腺を刺激されたけれど、今読むとどう感じるのか……。
葉桜の季節に君を想うということ(歌野晶午 著/文春文庫)
初めて読んだのは、たぶん10年前くらいでしょうか。「究極の徹夜本」に釣られて読んだら、最終的に見事ハマってしまった。どんでん返しに騙されまくったのが『秋桜』の季節だった故か、「読書の秋」と聞くと本書が読みたくなるのです。
バッタを倒しにアフリカへ(前野 ウルド浩太郎 著/光文社新書)
先月の頭あたりに購入したノンフィクション。表紙のバッタ男(たぶん著者)が異色というか、印象的というか。とりあえず目立ちます。
バッタ男より印象的だったのは「まえがき」冒頭でした。バッタアレルギーを患いながらバッタを研究している前野氏の、子供の頃からの夢が「バッタに食べられたい」って……本屋で立ち読みした時、失礼ながら「こいつイカレてんな」と思いました。
バッタ博士がモーリタニアで、どんな修羅の道を歩んだのか。非常に気になります。