たわしの帖

やれることをやってみるブログ

たわしの帖

4ヶ月間に読んだ本をまとめてみた【伝承記・ビジネス・国内小説など】

 どうも、お久しぶりな束子です。緑の芽吹きに精気を奪われた4月と5月が過ぎさり、空梅雨から続いている暑さに、気力とヤル気と元気をごっそりと刈り取られた6月と7月が終わった今日日。しれっと戻って参りました

 精力だのヤル気だのは喪失しましたが、本だけは読んでおりました。読むといっても、ちびりちびりと──亀どころかカタツムリ並のペースを保ち、読んでるのかいないのか分からない速度で活字を追っていたのです。

 その数、7冊。4ヶ月で7冊とは……我ながらめちゃくちゃ遅いな。正直、読書目標なんて忘れてた

 今月からは暑さに負けず気力を湧かせて、ブログでのアウトプットを再開させる予定。その第一歩といいますか、調子を取り戻す意味も込めて4ヶ月間に読了した本をまとめてみました

3月の読書目標と4ヶ月間に読んだ冊数&タイトル

 当ブログの更新が途絶えて以降も、嬉しいことに読者数が増えてました。ありがとうございます!

 初めましてな方のために「読書目標」について簡単に申しますと、単純に「読書の目標」です。今月は何冊読破しようとか、どんなジャンルを中心に読もうなどを自由に設定してします。ちなみに、3月の目標は「5冊以上読む」でした。

 読了した本のタイトルは以下の通り。

スヌーピー達がひたすら可愛い一冊

A PEANUTS BOOK featuring SNOOPY1(チャールズ・M・シュルツ 著、谷川俊太郎 訳/KADOKAWA)

 4月30日に一度読了し、5月28日に再び読了。英文を読む練習の一環で手に取ってみたわけだが……最初はアメリカ独特の皮肉やジョークが一部、理解できなかった。「日本のお笑いと海外のお笑いが違うとは、正にこのことか!!」と変に感動してしまった一冊。

 オチが分かると普通に面白い。スヌーピー達が可愛くて癒されました。

100年以上昔から語り継がれる異聞怪談

遠野物語(柳田国男 著/新潮文庫)

 4月30日に一度読了し、6月1日に再び読了。久々の古典に視線がまごついた。こんなに読めなくなってるなんて! ショック!

 これまで伝承記など読んだことがなく、私の中で創作物に出てくる存在でしかなかった「座敷わらし」や「マヨイガ」、「山の神々」たち。それらが100年前、柳田氏のもとに実際に集められ現在も“生きている”のは不思議な感覚でした。大人の昔話集といった感じ。

知っているようで知らない“本当”の沖縄

ガイドブックには載っていない 本当は怖い沖縄の話(神里純平 著/彩図社)

 6月29日読了。地元民から見た“パワースポット”、ニュースでは報じない米軍基地問題、広くは知られていない沖縄独自の文化などなど……「美しいリゾート地、沖縄」の裏側がまとめられた一冊。

『本当は怖い〜』=心霊ものと思われるかもしれない。実際、私は期待していた。しかし本書に記されているのは実体のない恐怖ではなく、リアルな世界に存在している恐怖です。現実が一番こわい

「専門バカ」にならない読書法と創作術

考える技術・書く技術(板坂元 著/講談社現代新書)

 7月4日読了。「専門バカ」にならないための読書術や発想法をはじめ、文章の書き方を解説しています。KJ法やカード・システムについても書かれているから、『発想法』『続・発想法』や『知的生産の技術』と併せて読みたい。

 本書そのものが、解説されている事柄の見本のような内容でした。『発想法』とかは難しかったなぁ……と感じた人は、コチラのほうが理解しやすいかも。スラスラ読みやすいから。

効率的な物事の達成に欠かせない「使える手法」の数々

計画の科学 どこでも使えるPERT・CPM(加藤昭吉 著/講談社ブルーバックス)

 7月13日読了。産業界では当然のごとく使われているであろう、PERT法とネットワーク手法について解説している。引用が多彩で、文と図がすごく分かりやすい。分かりやすすぎて「本書さえあれば、今すぐPERT法できちゃうじゃん!」と錯覚させられました。

 PERT法とネットワーク手法を学ぶ人に「まずはコレ読むと良いよ」とオススメしたい一冊です。

ホラーちっくファンタジーな短篇集

平面いぬ。(乙一 著/集英社文庫)

 7月18日読了。ホラーとみせかけて、すごくファンタジーです。ちょうど中間に位置する作品なのだろうか。まったく怖くありません。

 怖くはないけれど妙な切なさと、懐かしさが感じられる。再読本だからという訳じゃなく。「あれ? こういう話、前にも聞いたぞ?」みたいな。物語に入り込みすぎると涙腺を刺激されるので、涙もろい人は読む場所を選んだほうが良いです。

総勢100名(※人外含む)による文体遊び

もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら(神田桂一・菊池良 著/宝島社)

 7月21日読了。「難しい本やだ! 頭使わない本が読みたーい!」と、衝動的に購入。タイトルから好みで、見事にツボを突かれた。最初から最後まで“カップ焼きそばの作り方”しか書いていません。

 タイトル通り、カップ焼きそば塗れな本書。けれども「“カップ焼きそばの作り方”にも100通りの書き方がある」と意識して読むと、ちょっと感慨深いものがありました。元ネタが分かればそれはそれで。ニヤリとすること間違いなしです。

8月の目標と読了予定本

 今月は「5冊読了する」が目標です。上記7冊のレビュー記事を含め、ブログの更新頻度を増やしたいですし。あと、デザインも変えたいので。5冊読み切れれば上出来かなぁ、と。そして5冊のうち1冊は<古典部>シリーズ最新作『いまさら翼といわれても』が読みたいです。やっと! やっと手を付けますぞー!

 本屋に出向いて気になる本を買い漁りたいところですが、やっぱり夏の暑さに勝てる気がしません。あと、毛虫とか蜂が怖いんだ……。涼しくなるまで、再読本と積ん読本の消化に勤しみませう。

関連記事