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たわしの帖

やれることをやってみるブログ

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『遠まわりする雛』で古典部の1年を振り返る【<古典部>シリーズ第4弾】

書籍 書籍-国内小説

どうも。最近は“読書の敵”と言っても過言ではないゲームに夢中な私です。この記事で紹介したい本は進撃の再読……<古典部>シリーズ第4弾『遠まわりする雛』でございます。

 第1弾第2弾第3弾と続いた<古典部>シリーズ。本作は初めての短篇集です。主人公であり“探偵役”でもある折木奉太郎が神山高校に入学して1ヶ月後から、翌年4月の春休みまでを描いた7篇が収められています。

 これまではどう足掻いても“文化祭要素”が濃いストーリーばかりだったけれど、今回は奉太郎たちの日常や学園生活での「謎解き」が主となっています。

 アニメ化されたのは、この『遠まわりする雛』までなのでしょうか? 未視聴だけど、奉太郎が烏帽子っぽいのをかぶっている画像を見た覚えがあるような。ないような……。

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見習いたい『オードリー・ヘップバーンの言葉』は実現可能か?

書籍 書籍-倫理学

「ローマの休日」「ティファニーで朝食を」「暗くなるまで待って」──これらを聞いて、みなさま何を思い浮かべるでしょうか。

 私は女優、オードリー・ヘップバーンを思い浮かべます。私が初めて観たオードリーの出演作は「ローマの休日」で、小学5年生ながらストーリーよりも彼女の笑顔や仕草に胸キュンしておりました。真実の口でのワンシーンは本当に可愛すぎてつらい。アン女王ぐうかわ。

 恐らく現在でも愛されていて、世界各国にファンが多くいるでだろうオードリー・ヘップバーンの名言を集めた本書『オードリー・ヘップバーンの言葉』を読みました。

 手に取った理由は私が“名言集”の類を読んだことがなかったのがひとつ。ふたつ目は「オードリーの作品は広く知られているけれど、彼女自身のことはどれくらい知られているのだろうか?」と思ったからです。

 ナチス・ドイツ時代を生き抜き、女優として輝いた後にユニセフ活動へ身を捧げたオードリー・ヘップバーン。

 帯や表紙には「読むことで美しくなる」「現代を生きる女性たちに多くの『気づき』を与えてくれる」と記されているけれど、私は実際に読んでみて「男性だって読んでもよい。今日日、性別を問わず見習っても素敵なんじゃないの?」と感じました。

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『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』から見える過去・現代・未来

書籍 書籍-ノンフィクション
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『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』を手にしたのは2014年の夏──毎年行われる「カドフェス」で、ピンク色のかわいい表紙に胸キュンしてしまったからだ。つまり角川文庫の戦略にホイホイとはまったのである。

 ホイホイされたはよいものの、ノンフィクション作品をそれほど得意としていなかった当時から今日までずっと積んでいた本書。やっと……やっと! 読みました。

 率直な感想を一言でいえば、「これは過去の話じゃないな」でしょうか。内容は過去なんだけど、「現代でもあり得る話」といっても過言じゃない内容でした。

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2月に読んだ本をまとめてみた【食品・ビジネス・ノンフィクション・心理学・小説など】

書籍 書籍-本のまとめ

 どもども。こんにちは、こんばんは。本記事をSDカードに保存しようとしたら、10代の頃に書いていた小説の設定や本文を発見して恥ずかしくなった束子です。

 データが出てきたのも恥ずかしいけど、読み返して「これ設定を細部まで作り込んで書き直したら、そこそこ面白いんじゃないの?」って思ったことが一番恥ずかしいですよね。ひぃっ!

 痛々しい話は終わりにして。いつも当ブログを閲覧していただき、誠にありがとうございます。はてブやスターもありがたや、ありがたや。

 そういえば先月の頭に「◯冊読むぞー!」と目標を立てたなぁ……と思い出したので、3月1日の今日もまた読書目標とともに2月に読了した本を振り返ってみたいと思います。

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嘘だらけの『暗黒女子』は、女子のドロドロがいっぱい!

書籍 書籍-国内小説

 秋吉理香子著『暗黒女子』が映画化されると知ったのは、主演を演じる女優の出家騒動がキッカケだった。

ankoku-movie.jp

 無事に公開が決まり、試写会のもようを芸能ニュースで見て初めて「この映画の原作、私持ってるんじゃない?」と思い出したのです。

 そう、実は忘れてた。約3年前に読了していたことを。

 大まかなストーリーとオチ、そして「うーん、なんか物足りない」という感想のみを覚えていた『暗黒女子』。もう二度と開くことはないだろうなぁ……って思っていたのだけれど。折角だから再読してみようと、読了本の山から引っ張り出してきました。

 『暗黒女子』はズバリ、女子特有の“イヤミス”ですぞ。

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古典部vs十文字!『クドリャフカの順番』を再読してみた【<古典部>シリーズ第3弾】

書籍 書籍-国内小説

 やってきました、<古典部>シリーズ第3弾。『クドリャフカの順番』の再読でございます。

 本音を言いましょう。私は本作がシリーズ内で一番好きです。

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レベルアップしたKJ法指南書『続・発想法』が実例豊富で面白い

書籍 書籍-ビジネス書(文章法・整理術)

 以前に読んだ川喜田二郎著『発想法 創造性開発のために』の続編、『続・発想法 KJ法の展開と応用』を読みました。

 前記事の最後に書いたとおり本書も「『この1冊を読めば、KJ法も情報処理もマスターできる!』というわけではない」。でも、前作よりはKJ法についての情報密度がレベルアップ! ついでに難しさもレベルアップ! しておりました。

 読み応えがすごくて、読了後にちょっとだけ頭がボーッとしたぐらいです。はずかちい。

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『夜と霧 新版』から私達が学ばなければいけないこと

書籍 書籍-心理学 書籍-ノンフィクション

 戦争に関する本が嫌いだった。我が家イチの読書家である母が「戦争モノは『アンネの日記』しか読んだことがない」といって嫌っていたから、家に戦争関連の書物は一冊もない。

 おかげで、その手の作品を初めて手にしたのは小学生の頃で。けれど、教科書以外で読むことは出来なかった。『はだしのゲン』も1巻冒頭で挫折した。母が読んだ『アンネの日記』も読んでいない。現実逃避だと分かっていても、戦争における残酷な描写を直視するのが嫌だったのです。

 あらゆる戦争モノを避け続けて27年。これではいけない、過去に現実だったことにも目を向けなければならぬ──と思い立ち、選んだのが『夜と霧 新版』である。

 ほしいものリストから届いたときには、内心「ついに来ちゃったな……」と思いました。来ちゃった、来てしまった。届いたからには読まねば、逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ

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