ディジョンマスタードを食べ比べてみた
読んでいる本に食べ物が出てくると、なんとなく「私も食べてみたいなぁ」という気持ちになる。食欲が湧くのとは違う。「本当にそういう味がするのかしら」と好奇心が湧いて、ちょっとだけ味わってみたくなるのです。
この好奇心は買い物中にも顔を出すもので、「そういえば、あの本に載ってたな」と唐突に思い出します。現に、輸入食品を扱うスーパーでフランス産のマスタードを見かけた際には『東京の空の下オムレツのにおいは流れる』を思い出した。
その夜のサラダは、セン切りのキャベツ、うす切りのきゅうりに玉ねぎ、それにかいわれ菜が入っていた。「マスタードのおいしいのを使うのがコツ」だそうだが、フランス人はマスタードが好きである。ディジョンという町は、マスタードの町といわれるが、マスタードの大工場があり、世界各国に輸出している。このディジョンのマスタードは味がよくて、一度使ったら他のものは使えなくなってしまう。
石井好子著『東京の空の下オムレツのにおいは流れる』P.166より引用
一度使ったら他のものは使えなくなってしまうなんて……本当だろうか。というより、マスタードにこだわったことがない。違いを考えたこともなかった。
ディジョンマスタードとは、どんなものかしらん。──興味が湧いたので、2つのディジョンマスタードを実食。ついでに比較してみました。
続きを読む『東京の空の下オムレツのにおいは流れる』をおいしく読んだ
『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』(以下『巴里』)の姉妹本『東京の空の下オムレツのにおいは流れる』(以下『東京』)を読んだ。
『巴里』の後、「暮しの手帖」で執筆していた5年間をまとめた本書。相変わらず美味しそうなにおいが溢れる内容でした。お腹の虫が何度グーッと悲鳴を上げたことか……数えてないので分かりません。料理エッセイではなく飯テロエッセイとするべきである。
姉妹本なだけあって『巴里』と繋がっている部分に「おっ」とさせられる。そして著者・石井好子女史の変化や、前作を書くに至った経緯なども記されていて興味深い一冊となっていました。
続きを読む『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』で微百合とミステリーを楽しむ
高殿円著『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』を知ったのは、2014年──pixivにて。大好きな絵師さんが「おすすめです」の言葉とともに、萌えを吐き出していたからでした。
残念な告白を正直に申し上げると本書は百合漫画だと思っていた。その理由のひとつは「百合」タグで紹介されていたから。もうひとつは絵師さんが漫画の同人絵をよく投稿していて、ホームズ&ワトソンのキャラクターデザインが明確だったからです。
面白そうだな、いつか読んでみたいな……と思いつつ、すっかり忘れてしまって約3年。年末に某大型書店に足を運んだ時、初めて『シャーリー・ホームズ』は小説だと知ったのでした。恥ずかしい!
今年の買い納め pic.twitter.com/dE8UmHjFdF
— 束子 (@tawashi027) 2016年12月30日
欲求と初回配本限定の箔押しカバーに釣られて読んでみると物語としては面白く、次回作に期待せざるを得ない内容でした。
続きを読むKJ法の始まり『発想法』を読んでみた
絵を描くのが苦手でも“それっぽく”見える超簡単お絵描き講座
※2017年1月14日に追記しています。
お絵描き大好き束子です。オリジナルのイラストや漫画を公開するブログは昔から存在していますが、最近は一段と増えた気がします。
はてなブログ内で今一番勢いがある「イラスト・漫画を使ったブログ」は、猫野きなこ(id:kinako222)さんではないでしょうか。
とにかくクオリティが高すぎてヤバい。以前から好きで注目していましたが、ここ数ヶ月は1段も2段も……否、100段ぐらいぶっ飛んでます。いろんな意味で。
きなこさんに比べると、私のイラストなんてチラ裏の落書きです。がしかし、お絵描きが好きなことには変わりません。
今回は絵を描くのが苦手な人でも“それっぽく”見える、超簡単! お手軽なお絵描き術をまとめてみました。
私個人の手法もあるので「絶対に」とは言えませんが、ちょっとしたイラストなら──特にブログに使う分には平均的な技だと思います。「私もブログにイラストを載せたい!」という人のお役に立てたら幸いです。
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